うずらのブログ

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潜在労働人材を活用せよ

『侍たちは週休5日が当たり前だった!?』(江戸時代Campus)

http://www.edojidai.info/category1/samurai-kyuuka.html

「現代の日本では週休2日が当たり前となっていますが、昭和の時代には休みは週休1日が一般的でしたし、世界的にも日本人は勤勉であると言われ続けてきました。

しかし、そんな多忙な現代人にとってはなんとも羨ましい限りですが、江戸時代の武士たちの中にはなんと週休5日でのんびり勤務の人も大勢いたのです。(略)

江戸城の護衛や雑務に従事する御家人たちは「三日勤め」という勤務形態になっていました。「三日勤め」というのは、当番一日に対して非番が二日のサイクルで公務をおこなうものです。しかも、当番の日も朝番・夕番・不寝番の三交代制でした。(略)

幕末には、本丸に月に1日勤め、その他の勤番が五日という「六日勤め」という番方もあったようです。この場合ですと、まさに週休五日の計算になります。

このように、江戸の下級武士たちには毎月20日前後の休暇があったことになり、彼らにはたっぷりと余暇がありました。(略)」

 

江戸時代の役人は、さしずめ公務員やサラリーマンに該当するが、地震や豪雨で電車が止まっても「言い訳するな! 這ってでも会社に出てこい(# ゚Д゚)」とパワハラ上司に怒鳴りつけられる現代のサラリーマンから見ると、ずいぶんのんびりしたものだ。(※ただし、商家の丁稚奉公なんかは12時間以上働かせられたとの記録あり)

 

江戸末期に紀州藩下級武士の酒井伴四郎が記した「酒井伴四郎日記」を読むと、藩邸勤務は月10日前後で、7月は一日も勤めに出ず、勤務時間は午前中の3~4時間のみとあり、暇を持て余した伴四郎たちが、寺社見物、B級グルメ、吉原見物と余暇を楽しむ様子が克明に描かれている。

 

江戸時代が終焉を迎え、サラリーマンの勤務時間も徐々に長期化していくが、それでも明治初期の官庁の勤務実態は、「暑い夏には仕事の能率が落ちるので休む習慣も、長く残された。江戸時代のサムライの伝統を受け継いで、明治期の日本の官庁の就業時間は短かった。1892年の記録では、春(4ー6月)が8ー16時、夏(7・8月)は8ー12時と午前のみ、秋冬(9ー3月)は9ー17時、さらに夏には約20日間の夏期休暇があった。」(http://netizen.html.xdomain.jp/Leisure.html)といった具合に、まだまだ呑気なものだった。

 

その後、明治の富国強兵や殖産興業政策による労働強化が図られたが、それでも昭和初期のサラリーマンの平均勤務時間は6時間程度との記録があり、ほぼフランス並みの労働環境だったようだ。

 

戦前に至るまでの数百年もの間、世界一の過労大国日本の国民性は、驚くほどユルユルで、“勤労は美徳”を通り越し、“過労は当然”の域に達したいまの労働感覚が信じられぬほどだ。

 

以前、進撃の庶民に投稿したエントリーで、我が国は戦後間もない時代まで一般庶民が当たり前に刀や弓矢、重火器を所持する世界一の武器大国であったが、時代の変遷を経て大きなパラダイムシフトが起き、いまや世界一安全な国と言われるようになったことをご紹介したことがある。

(参照先)https://ameblo.jp/shingekinosyomin/entry-12255442744.html

 

現代と戦前までの労働観が180度転換してしまったのも、これと同じことで、環境さえ変われば、多くの人間は過去の姿や因習に関わりなく、それまでのライフスタイルや行動規範を容易に変化させるものだ。

 

現代の労働市場では、経済界を中心に、しきりと労働者不足を喧伝し、日本人はきつい仕事をやりたがらない、人手不足倒産が増えている等と訴え、奴隷労働を意に介さない外国移民を輸入しようと謀っている。

 

こうした愚行や売国行為に対して、筆者は、ロスジェネ世代などのミッシングワーカーやニート層などの潜在労働力(百万人単位で存在)をもっと活用しろと訴えてきた。

 

しかし、移民が大好きな連中からは、「ニートなんて働けるわけがない。彼らをモノの数に入れるのは無駄なこと」といった幼稚な批判を受けることもある。

 

現状を変える気もなく、課題を解決する気もない穀つぶしのナマケモノは、日本人の人材を育成や活用を拒絶し、安価だが有害な移民という麻薬に頼ろうとする。

移民を推進・容認したがる売国奴は、一国の行く末を大きく左右する人材育成の重要さをまったく理解できていない。

 

かつて一日4時間の月10日間勤務で暇を持て余していた江戸時代の侍たちが、ろくな休みも取らずに毎日15~16時間間近く働く現代のサラリーマンの姿を見たならば、日本人は何時からこれほど労働ガチ勢になったのかと腰を抜かすに違いない。

 

日本のミッシングワーカー活用とて、これと同じで、一見たいした労働スキルもなく、働く意欲もマイナスにしか見えないニート層であっても、きちんとした待遇を呈示し、働くことの目的意識を与えてやれば、こちらが期待し、想像する以上の力を発揮してくれるだろう。

 

端から彼らを見下し、役立たずだの、寄生虫だのと蔑んでも、人材の枯渇と社会の荒廃を招くだけで何のメリットもない。

 

労働市場から弾き出された潜在労働力を受け容れる努力を怠らなければ、少子高齢化による人口の長期減少に直面する我が国は、再び成長への道を歩みはじめるだろう。