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うずらのブログ

積極的な財政金融政策による豊かで成長力に満ちた社会を目指します

リクライニング論争に見るマナーレベルの低下

世間はGW真っ只中で、満員列車や飛行機で窮屈な思いをしながら移動なさっている方も多いだろう。

乗り物といえば、最近、座席のリクライニング機能、つまり、シートの背もたれを倒せる許容範囲の件が、ネット上でちょっとした話題になっている。

事の発端は、お笑い芸人の小藪千豊氏が新幹線に乗車した際に、座席のリクライニングを限界まで倒そうとして、後ろの乗客から怒られたことをボヤいたことをツイートしたことによる。
https://twitter.com/koyabukazutoyo/status/847249893664018436?ref_src=twsrc^tfw&ref_url=http://sobadue.com/652

これを受けて、ネット上では、小藪氏の非常識さを非難する意見と、彼を擁護する意見が飛び交い、興味を持った西日本新聞の記者がJR西日本や九州、西鉄バスに事業者サイドの見解を質したところ、「シートの機能活用は自由だが、後ろの乗客には配慮を」(JR西日本)、「ルールはない。車内秩序の維持に協力をいただきたい」(JR九州)、「後ろのお客様へ配慮の上、座席を倒しておくつろぎくださいとアナウンスはするが、基準やマニュアルはない」(西鉄バス)と、通り一遍の建前論しか返ってこなかったようだ。

過剰サービスが当然視され、一億総クレーム社会と化した現状では、乗客同士の諍いを裁く行司役という火中の栗を拾うような損な役回りは勘弁してほしいという本音が覗いている。

小藪氏を擁護する意見には、「長距離移動では座り心地は重要。リクライニング機能がある以上、最大限倒す権利がある」、「前の人が倒したら後ろも倒せばいいだけ」、「リクライニングされるのが嫌なら別の乗り物に乗れ」といった権利行使論や強硬論が目立つ。

筆者も出張で特急列車や飛行機に乗る機会が多いが、何も断りなく、結構な角度でシートを倒して平気な顔をしているマナーの悪い乗客に遭遇することがある。

因みに、新幹線のリクライニング角度は、グリーン席で25~31度、普通席で20度くらいだそうだが、リクライニングで20度という数値はかなり後ろに倒れる印象で、20~30度ともなると、後ろの乗客は自分の空間を相当狭められたと感じるだろう。

ネット上のフルリクライニング擁護派の意見は、料金の対価としての着席権とシートに備わった機能の活用権を限界まで行使するのは当然だと言った横柄なものが多い。
いい大人が、後ろの乗客に配慮せず、断りもなく大幅にシートを倒した挙句に、「シートが倒せるまで倒して何が悪い」と逆切れする姿は傍目にも格好が悪すぎる。

リクライニング機能の限界まで倒すのが当たり前だ、なんて屁理屈をこねるバカは、電車のつり革の限界荷重値は300~400㎏だから、車内でオレが懸垂しても許されるはずだとでも言うつもりか?
また、自分が買ったスマホや音楽プレーヤーの機能をフル活用するのは当然だから、機器の音量を限界値まで上げても誰も文句を言うな、と胸を張って言えるのか?

列車や飛行機のような公共空間を自宅のベッドと勘違いする幼稚なバカ者は、恥ずかしいし、他人の迷惑になるから、特に混雑するGWには一歩も外に出るな、と厳しく叱りつけておきたい。

フルリクライニングが許されるのは、体調の悪い急病人や妊婦さん、腰の悪い後期高齢者くらいで、一般人は5~15度も倒せば十分だ。

後ろの乗客に配慮してひと声かける、不快に思われない程度の角度に抑えるといった程度の常識すら持てず、「シートを倒せるだけ倒すのがカネを払った者の権利」だと屁理屈を捏ねる非常識なバカに公共交通機関を使わせてはならない。

社会生活の基本ルールすら守れずに、他人と公共空間を共有できぬ痴者は、他社の迷惑にしかならぬから、マイカーでの移動を義務付けた方がよい。