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うずらのブログ

積極的な財政金融政策による豊かで成長力に満ちた社会を目指します

アジテーターどもの薄汚い口を封鎖せよ!

先日、ボサーッとTVを眺めていたら、テレビ朝日で「池上彰が今伝えたい実は知らない日本SP」が放映されていた。

番組の中で司会の池上氏は、日本の借金問題を取り上げて、国債発行残高が増え続ける現状を指摘し、

・やがて政府が発行する国債の買い手がいなくなる

・このままでは、遠い将来に、国民が保有する預貯金が政府によって没収される『預金封鎖』という悪夢が起きかねない

と、得意顔で警鐘を鳴らしていた。

(ひな壇に居並ぶアホ芸人どもが、池上氏に羨望の眼差しを送っていたのが印象的)

我が国の公債発行残高は、平成28年度末見込みで838兆円(地方債を除く)と、平成14年辺りと比べてほぼ倍増しているが、当時の10年物国債の利回りは1%前後であったのに、借金が倍増したにもかかわらず、直近ではマイナス0.1%にまで低下(国債信用度UP)し、国債の買い手がいなくなるどころか、発行するたびに引く手数多のありさまだ。

池上氏のように、日本の財政危機を語る際に軽々しく「預金封鎖」を口にして、国民の不安を煽り立てるバカ者が多いことを、常々腹立たしく思っている。

池上氏や彼の言説を無批判に受け容れる連中は、政府が借金返済の原資として国民の預貯金を封鎖する(この手のいかがわしい連中は、なぜか、封鎖されるのは「国民」の分だけで、企業や機関等の預貯金には手を付けないと決め付けているのが不思議なのだが…)という行為のバカバカしさに気付いていないようだ。

池上流預金封鎖シナリは、

①政府が借金の返済に行き詰まり、国民の預金を封鎖する。

 

②政府は国民から召し上げた預金を原資に、金融機関等の債権者へ借金を返済する

 

③政府から返済を受けた債権者は、それを預金主(=債権者)たる国民に返済する

という誰の腹も傷まぬループを描いて終了するだろうし、①で政府がデフォルトしたとしても、最終的にはペイオフが発動されて殆どの預金は傷つくこともない。

そもそも、円建て100%の国債の返済原資を捻り出すに当たり、大人しく円を発行するというスピーディーかつ確実な選択肢を飛び越して、敢えて預金封鎖という極めて政治的リスクの高い愚策をわざわざ選択する必要性やメリットはまったくない。(日本経済の危機を煽ろうとする明確な意図があるのなら別だが…)

巷には、財政危機や預金封鎖みたいな有りもしない呪語を操り、人々の不安を煽るバカが後を絶たない。

彼らは、昭和21年に発動した預金の引き出し制限(月額で世帯主300円までに制限)や新円切替(旧円の強制通用力を喪失)を例に挙げて、膨大な借金の返済に困った政府が、良からぬことを企んでいるのではないか、と戦々恐々としているから、失笑するしかない。

預金の引き出し制限令(一定額は引き出せるのだから、これを「預金封鎖」呼ばわりするのは間違い)については、先に述べたとおり、政府が保有する通貨発行権により、「円」という通貨を発行し返済すればよいだけのことだ。

そうした賢策を無視して、敢えて国民や企業の猛反発を喰らうことが500%明らかな愚策を選択する必要性なんてどこにもない。

また、戦後の新円切替は、旧円と新円とが1:1のレートで交換されており、それによって生じたはずの具体的な弊害に関する記述も見当たらない。

日銀のサイトで確認すると、昭和20年代初頭に発行された貨幣(5円黄銅貨幣)や紙幣(1円券)が有効であることがきちんと記されており、現在通用している通貨の通用力が、ある日を境にして突然失われる事態など到底ありえない。

財政破綻論を煽り立てるバカ者は、さらに、政府のインフレターゲット政策(=的を外してばかりの黒田バズーカ砲)を採り上げて、国債をチャラにするための猛烈なインフレを企んでいるのではないかと疑っているようだが、バカも休み休み言えと言っておきたい。

例えば、人為的にインフレを起こして債務を相対的に縮小させ、我が国の国債発行残高の対GDP比率(200%超)を他の先進国並みに100%程度に収めようとするつもりなら、少なくとも100%程度のインフレが必要になるだろう。

しかし、現実に黒田総裁が掲げるインフレ率の目標は、たったの2%に過ぎず、それすら達成できずに、日銀はコミットメントのリスケジュールを繰り返さざるを得ない惨状なのだが…

日本破綻論を振り撒く扇動家は、小さな心配の種を敢えて大きく見せることによって衆目を惹きつけ、都合よく、改革や雇用流動化、外国移民の受入れに話を持っていこうとするから極めて悪質なのだが、こうした暴論がマスメディアを通じて世間にバラ撒かれていることに強い危惧を覚えている。