うずらのブログ

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審議時間が短すぎる?

 先日、郵政関連法案が衆議院を通過したことを受けて、自民党やマスコミから大きな反発があった。小泉(アホ)政権時代の郵政改革(実際は改悪)の折には、100時間を越える審議を重ねたうえに選挙で国民に信を問うたのに、今回は審議時間6時間程度で採決するとは乱暴だというもの。

 相変わらず民営化の名を借りた郵政改悪への反省がない。そもそも、“民営化”そのものを頭から是と信じ込む者と民営化のメリットに大きな疑問を持つ者とが何時間論議をしても結論などでない。また、強行採決云々に関しては、自民党に他者を批判できるいわれはないはずだ。

 郵政民営化を否定されるのがイヤなら、民営化のメリットを具体的に検証すべきだが、実際にそんなものはない。せいぜい、何箇所かで行われたコンビニの併設(幼稚すぎる)や投信などのリスク商品の販売くらいが、民営化の“効果”なのだろう。事業ごとの分社化によるデメリットの方が大きいのは明らかで、職員のノルマが馬鹿げたレベルまできつくなっている。そもそも、国営時代の郵政事業を、国民は頼りにしこそすれ、大きな不満はなかったはずだから、民営化論議をすること自体が馬鹿げた話であった。小泉政権を媒体にしたマスコミの民営化路線推進という幼稚な議論に乗せられた多くの国民のアタマのレベルを疑いたくなる。

 ところで、審議時間の話となると、先日の事業仕分けでも同じような議論があった。仕分けされる側(省庁や独行など)が、議論の時間が1時間程度では短すぎると主張するのに対して、仕分け人やマスコミなどは、1時間で十分、それで事業の意義を説明できないようなら不要な事業だ…とえらそうに言っていた。これまで、ものによっては数十年にわたり営々と続けられてきた事業をたったの1時間で評価することなどできないのに、最初から予算削減と結論の決まった“査問会”に呼びつけられるのは気の毒なこと。おまけに、その査問会は法的根拠もない政治的なパフォーマンスなのに。

 自分にとって都合のよいことは論議や審議時間が短くてもよいと主張し、意に沿わない結果になった途端に議論が足りないと主張するのは、小学生並みのわがままさというべきだろう。