うずらのブログ

積極的な財政金融政策による豊かで成長力に満ちた社会を目指します

無能な経営者ほどノルマに頼る

 「金券ショップに大量の年賀はがき…」なる記事が地元の新聞に載っていた。

 郵政事業の民営化以前からの問題だそうだが、多大な年賀はがきの販売ノルマを課された郵政事業会社の職員が、ノルマを裁ききれずに泣く泣く自腹を切って年賀はがきを購入した挙句に、少しでも損を補填しようと余ったはがきを金券ショップに持ち込んだとのことだ。ノルマが達成できないと人事面談で罵倒されるケースもあるそうだ。郵政事業会社は、このほかにも、ふるさと小包などのノルマもあると聞いたことがある。

 この記事を見て、気の毒に思う人もいる一方で、民間企業に勤務している人を中心に、“ノルマなんて民間では当たり前。そんなことで弱音を吐くな。”などという無慈悲な意見も多くあるようだ。

 だが、このノルマを当然とする風潮はおかしいのではないか。そもそも企業経営は、経営方針や販売戦略、商品企画などを決定する経営陣とそれらを実行する社員によって成り立っているはずだ。しかし、現実には、そういった能力もない人間が経営陣に成り上がるケースが多く、自社商品が売れる仕組みづくりをできないために、目標の売上げをクリアできずに、不足分を社員にノルマという形で補填させる企業がほとんどではないか。つまり、ノルマを課すということは経営者の能力不足の結果であり、それを当然と受け入れるのは間違っている。

 経営戦略など売れる仕組みを考え抜く能力を身に着けたものが経営者となり、その作戦を黙々と実行するのが社員の役割であるはず。しかし、実際には、社員が企画立案から作戦実行まで全てを行い、経営者は決裁するのみというおかしなな習慣がまかり通っている。よい結果は経営陣が横取りし、期待以下の結果には文句をたれるだけだ。

 このように本来の役割分担を忘れて、相手に作業を丸投げしてふんぞり返っている構図は、立法の職権を行政に丸投げしてきた政治家と官僚の関係そのものだ。

 立法という本来の役割を果たす気持ちも能力もない政治家が、黙々と働いてきた官僚を悪者にして人気取りをしていることに呆れ返る。